誰も知らない。誰も見た事がない。だけど確かに存在する。キヌズBAR、キヌの日々。


20161216

俺が最も滑稽だと思う部類に入るやつらの中に 「この先の門番」 と言うのがいる。

(キャラクターによって一人称を使い分ける。という、とてつもなく寒い事を思いついた。これは鳥肌ものだ。あと何回、「馬鹿げた事を始めてしまった。」と言う後悔を繰り返さなければならないのだろう。)

あいつらは、ある程度まで進むと必ず現れる。

すぐにわかる。

胡散臭いほどの神聖さを醸し出しているか、いかにも、と言うような威厳を漂わせている。とにかく、特別感 を放っている。

にもかかわらず、やつらは口をそろえたように「私は普通の人です」と抜かす。

(それが人である。とは限らないが、、、人であったとしたら、それこそやっている事は本当に人でなしだ。)


「この先を勝手に進ませるわけには行かない。」

「この先はとても険しく、厳しい道だ。」

「この先へ進むのに、あなたの経験値では足りない。もっと修行が必要だ。」

「この先は本当は何もない。ただの暗闇だ。虚無だ。」


頼んでもいないのに、勝手に この先 に進む資格を有しているかどうかを、チェックし始める。

そしてこうだ。


「私が 正しい所 へ導いてあげよう。」


これが「この先の門番」の手口だ。



あいつらの言う事を信用するな。

本当は門番なんていない。

資格なんて必要ない。


ただの暗闇かどうか、自分で観てみるといい。


いいか?あいつらこそ その先 を知らない。

キヌズBAR日記

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