誰も知らない。誰も見た事がない。だけど確かに存在する。キヌズBAR、キヌの日々。


20170226


「ちゃんとしなさい。」

「早く大人になりなさい。」

「そんな事言ってたら周りからバカにされるよ。」

「⚪︎⚪︎ちゃんを見習いなさい。あの子は同じ年なのに立派ね。」



そう言って子供達は、小さい頃からあるがままの自分を否定されながら育つ。

子供らしさ を十分に体験することなく、大人 という仮面をつけられる。

でも、どれだけ 大人 という仮面をつけても、その時の 満たされなかった子供 はいつまでも残る。

僕が思うに、子供らしさ を十分に体験させてもらうと、(子供らしさに 愛 が注がれると。そう、花瓶に水を差すように。)ごく自然に、その人にあったスピードで心は成長する。

本来それは、親や周りの大人の役割なはずなんだけど、なにせ親や周りの大人達も 大人という仮面をつけたままの満たされなかった子供 なのでどうすればいいのかがわからない。

どうすればいいのかわからないので、とりあえずこう言う。


「ちゃんとしなさい。」

「早く大人になりなさい。」

「そんな事言ってたらまわりからバカにされるよ。」

「⚪︎⚪︎ちゃんを見習いなさい。あの子は同じ年なのに立派ね。」


そもそも、ちゃんとした子供って何?


ちゃんとした子猫、ちゃんとした子犬、ちゃんとした小鳥、ちゃんとした森、ちゃんとした月、ちゃんとした空、そしてちゃんとした子供。

そんなのある?

彼らはいつだってあるがままだ。


で、大人達の方はどうだろう?満たされなかった本当の気持ち をひた隠しにしたまま、「大人な遊び」にすり替えてそれを満たそうとする。(僕からすれば、子供心をひた隠しにしようとする大人は子供じみて見え、子供心を隠そうとしない大人の方が本当の意味で大人に見える。)


「大人な遊び」(時にそれは 危険な遊び にまで発展する。)を楽しんでいるのならいいんだけど、大抵の場合は余計に満たされなくなり、余計に苦しみが増し、余計に問題が増える。だって、本当にしたかったことはそれじゃないから。



本当はあの時どうしたかった?

どうされたかった?


甘いお菓子をお腹いっぱい食べてみたかった?

ご飯を手で食べてみたかった?

テーブルの上に素足で登ってみたかった?

変な替え歌を大声で歌ってみたかった?

川で水遊びをしてみたかった?

校区外まで自転車で出かけてみたかった?


1日中部屋で漫画を読んでいたかった?

ずっとゲームをしていたかった?

プラモデルをずっと眺めていたかった?

ずっとあの子と遊んでいたかった?

塗り絵をしていたかった?

自分だけの秘密基地が欲しかった?


パパと一緒にキャッチボールをしてみたかった?

ママに「よく頑張ったね」って抱きしめられたかった?



さあ、恥ずかしがらずに一緒に遊ぼう!

内なる子供に愛を注ごう!



僕は未だにかくれんぼが好きだ。

ずっとこの部屋に隠れていたんだけど、誰も見つけにこないので、電車に乗って街へ出かけるよ。


おはよう。



キヌズBAR日記

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