誰も知らない。誰も見た事がない。だけど確かに存在する。キヌズBAR、キヌの日々。


裏日記の事


唐突だが僕はドロドロとした感情を抱きやすい。


どうやら、お酒が入った時にスイッチが入るようだ。


その日あった嫌な事や、もうとうに過ぎてしまった嫌な出来事が心を支配し、思考回路が完全にグチャグチャになる事がある。


そういう時は、パソコンのメモに思うがままに吐き出す。それを僕は 裏日記 と呼んでいる。


昔よく読んだ自己啓発本や、スピリチュアル系の本にも、「自分の今感じている事をノートか何かに書いて吐き出すと良い。」とよく書かれていた。


だからと言ってそれらを真似してやっているわけではない。というか、そういう本を読むのはいつの間にかやめてしまった。僕には向いてないと思ったからだ。


そもそも僕は文字を読むのが苦手だ。


ではなぜ 裏日記 なるものを書いているのか、、、


実はきっかけはとてもくだらない理由からだった。


一ヶ月ほど前に(僕の記憶が正しければ一ヶ月ほど前だ。僕の記憶が正しかった事なんてほとんどないけど。大概が歪んで記憶されてる。)友人が持っていたMacBookに惹かれ、僕も購入した。


それが嬉しくて嬉しくてたまらなかったが、部屋に置いていただけで使い道がなかった。


そしてある日、酒を飲んで帰ってきた。どうしようもなく心が怒りに満ちていて、それでいてとても悲しくやるせない気分だった。どうしてそんな気分になったかはもう覚えてない。


部屋に入ってしばらくその気分に浸ってた。そしたら机の上のMacBookが目に飛び込んできた。


「よし、書くぞ。」


パソコンを立ち上げ、メモを開き、キーボードを強めに叩き出した。


湧き出てくる言葉をそのまま書いた。そうすると不思議な事にどんどんと言葉が出てきた。まるで何かにキーボードを打たされているような感覚さえあった。


少しすると書く喜びが湧き出してきた。それは、さっきまで抱いていたドロドロとした感情を上回るほどだった。上回る?違うなあ、、、包み込んでいた。


書く喜びを保ったまま、そのドロドロとした感情を見つめていた。


そしてこう思った。


「別にドロドロとした感情をもっていてもいいじゃないか。」


そして、その日はそのまま寝た。


次の日起きて、そのメモを見返してみた。僕は爆笑した。


「なかなかこいつ、面白い奴だな。」



そういう理由で習慣になっている。



たまに、面白い事を書こうと思ってわざとに多めに酒を飲んでパソコンの前に座る。


そういう時は、何も出てこない。時間だけが過ぎる。そして寝る。



最近残したメモにこんな一節があった。


お願いします。どうか僕に飛び抜けたユーモアの才能を与えて下さい。もし僕にその才能を与えて下さるならば、僕は全力を尽くして、この世に絶望し、うんざりし、今すぐにでも死んでしまいたい。という人々にちょっとした笑いという光を与えます。彼ら、彼女らが、少しでも生きていて良かった。生まれてきて良かった。と思わせる事のできる、クスッとした笑いを、あの一瞬で重さがなくなる瞬間を、前後がなくなるあの一瞬の隙間。必ず与えます。約束します。


何を言ってるのだろうか。ただでさえすぐに吃るというのに。


でも本当にそんな才能が僕に与えられたとしたら、本当にそうすると思うよ。たぶんね。



眠くなってきたのでおやすみ。


キヌズBAR日記

誰も知らない。誰も見た事がない。だけど確かに存在する。キヌズBAR、キヌの日々。

6コメント

  • 1000 / 1000

  • 一城

    2016.01.28 09:33

    いや、名前なんてなんでもいいですよ 笑 全ての名前はあとから勝手につけられたものですから。
  • ryutotsuo

    2016.01.23 16:01

    ちがうわキヌズbarやん 勝手に名前変えてもた((+_+))
  • 一城

    2016.01.22 16:32

    もちろん、大歓迎ですよ〜^^